隣の席の俺様ヤンキー【完】
えっ……?なに?もしかしてもう……――。


ちょ、ダメ!!


まだ心の準備が……!


魁一の動きがスローモーションになって心臓が激しく暴れ出す。


魁一の両手があたしの体に回されて……。


そして多分、このあとギュッて抱きしめられてそのままベッドに押し倒されるんだ……――。


「……――これ掛けとけ」


「へっ?」


予想に反して魁一は、バスタオルをあたしの肩からかけるとプイッとあたしに背中を向けた。


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