隣の席の俺様ヤンキー【完】
「……――お前さ、誘ってんの?」


「ち、ちがっ!!」


「じゃあなんで俺の背中に抱きついてきたんだよ」


「だって……温かそうだったから……」


頭で考えるよりも早く体が動いた。


あたしは魁一の背中にギュッと抱き着いて、大きくて温かい背中に頬をくっつけた。


「やっぱり温かい……」


想像以上に魁一の背中は温かくて。


魁一の熱が体中に伝わって気持ちが落ち着く。


それと同時に魁一への好きの気持ちがますます大きくなっていくのを感じた。

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