隣の席の俺様ヤンキー【完】
「んんっ!!」


目を見開いて魁一に視線を向けると、魁一は何故か楽しそうに唇に人差し指を当てた。


「……っ」


その仕草に何故か胸がキュンっと締め付けられる。


それと同時に、彼に触れられている部分がジンジンと熱くなって体温が急上昇する。


ヤバい……。あたし、重症かも。



「……――ねぇ、今何か音しなかった?」


「気のせいだって。誰もいないよ」


そんな男女の会話が完全に聞こえない場所までくると、魁一はあたしの唇から手を離した。


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