隣の席の俺様ヤンキー【完】

緊張の糸がプツリと切れた途端、さっきの衝撃的なシーンが脳裏によみがえってきた。


タンクの裏手でキスをしながら抱き合う男女。


もしかしたら、今その続きを……――。


「あ、あの二人、屋上でエッチしようとしてたよね!?」


おかしなテンションのあたしを魁一は呆れたように見つめる。


「魁一も見たでしょ!?あんなところでするなんて信じられない……!!」


「屋上でするのって普段と違うし燃えるんだろ」


「燃えるって、何が!?」


「だから、男も女も興奮するんだろ」


「こ、こ、興奮?」


っていうか……


何か今、あたし達ものすごくエッチな会話をしているような……。
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