隣の席の俺様ヤンキー【完】
確かに、俺が一方的に話を進めた。


あいつが俺と隣の席になったことで、白鳥ユキナに嫌がらせをされているところを何度も目撃したから。


机の上にゴミを乗せたり、教科書をゴミ箱に捨てたり。


俺がいないすきを見計らって、白鳥はネチネチとあいつをいじめた。


でも、あいつは何をされても平然とした顔で自分の席に座っていて。


本当は辛いはずなのに、一人でグッと堪えているように見えた。


いつからか俺は、そんなあいつから目が離せなくなっていた。
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