隣の席の俺様ヤンキー【完】
「しねぇよ」


「マジで~?もったいねぇ~」


「何がだよ」


「莉奈ちゃん可愛いじゃん。俺だったら、キスくらいはしちゃうなぁ~」


「お前と一緒にすんなよ」


そう答えてみたものの、俺はあいつにキスをした。


偽りの恋人同士の俺らにそんな行為は必要ない。


都合のいい時だけ、『恋人です』って顔をしていればいいだけなのに。


それなのに……――。
< 53 / 384 >

この作品をシェア

pagetop