隣の席の俺様ヤンキー【完】
――――………


「ハァ……。またかぁ……」


今日で何度目だろう。


机の中に押し込まれていたたくさんのゴミ。


大中小、様々なゴミを両手に抱えてゴミ箱に捨てに行く。



数週間前から、あたしは誰かに嫌がらせを受けている。


最初は本当に些細なことだった。


机の上に置いてあった教科書が床に落ちていたり。


机の上が少し汚れていたり。


上履きが違う人の下駄箱に入っていたり。


その程度のこと。


だから、気のせいだと思ってやりすごしていた。


誰かに憎まれることをした覚えもなかったから。


だけど、徐々にそれはエスカレートしていった。
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