隣の席の俺様ヤンキー【完】
『魁一君と楽しそうにしゃべってんじゃねぇよ!!バカ!!!』
『調子にのるな!!ブス!!!』
トイレから戻ってくると、机の上にさっきまでなかったメモが置かれていて。
その紙には、走り書きの赤文字でそう記されていた。
魁一君と楽しそうにって……。
そっか。
そういうことだったんだ。
その時ようやく嫌がらせの原因を知った。
確かに、席替えで桐山魁一と隣になるまでこんなことは一度もなかった。
同じクラスでも喋ったことなんてほとんどなかったし、ましてや楽しそうに喋ることなんてなくて。
だけど、隣の席になって、前よりほんの少しだけ彼と喋るようになった。
だって、隣の席だもん。
好きで楽しそうに喋ったわけじゃ……ない。
それに、喋るって言っても、大した話はしていない。
たまに気まぐれで話しかけてくる桐山魁一の話を聞いてただけだもん。
『調子にのるな!!ブス!!!』
トイレから戻ってくると、机の上にさっきまでなかったメモが置かれていて。
その紙には、走り書きの赤文字でそう記されていた。
魁一君と楽しそうにって……。
そっか。
そういうことだったんだ。
その時ようやく嫌がらせの原因を知った。
確かに、席替えで桐山魁一と隣になるまでこんなことは一度もなかった。
同じクラスでも喋ったことなんてほとんどなかったし、ましてや楽しそうに喋ることなんてなくて。
だけど、隣の席になって、前よりほんの少しだけ彼と喋るようになった。
だって、隣の席だもん。
好きで楽しそうに喋ったわけじゃ……ない。
それに、喋るって言っても、大した話はしていない。
たまに気まぐれで話しかけてくる桐山魁一の話を聞いてただけだもん。