隣の席の俺様ヤンキー【完】
脚立の一番上にいるあたしと脚立の下にいる宮崎君。
運の悪いことに宮崎君はしゃがみこんで、一番下の棚に本を並べているところだった。
宮崎君のいる位置からは、パンツが丸見えなはず。
「ん?」
顔を持ち上げた宮崎君の視線は、明らかにあたしのスカート付近に注がれていて。
「……――やっ……――!!」
やだやだ!!全部丸見えだよ……。
恥ずかしくなってスカートを抑えた時、体がグラリと揺れた。
ヤバッ……――。
あたし、足踏み外しちゃった……!?
目に映るもの全てがスローモーションになり、体に力をこめてギュッと目をつぶった瞬間。
「……――莉奈!!」
その声と同時にお尻に不思議な感覚が走った。