隣の席の俺様ヤンキー【完】

「ったく。ちょっとは気をつけろよ。鈍くせぇな」


「そ、そんな言い方しなくてもいいでしょ……?それに、助けてくれなんて言ってないもん」


そんなことを言いたいんじゃないのに、何故か意地を張ってしまう。


あたしが言い返すと、魁一の眉間の皺がさらに深くなった。


「俺が助けなかったら、今頃お前は保健室行きだろーが。ちょっとは感謝しろよ」


魁一はそう言うと、あたしの右腕をギュッと掴んだ。
< 84 / 384 >

この作品をシェア

pagetop