隣の席の俺様ヤンキー【完】
「とっくに5分経ったぞ。何してたんだよ」


ペタペタという乾いた上履きの音があたしの前でピタリと止まる。


すると、魁一はあたしの手首を掴んで強引に立ち上がらせた。


「どうしたんだよ。痛いところでもあんのか?」


「ちがっ……」


「じゃあ、何だよ」


まともに受け答え出来ないあたしに苛立っている様子の魁一。


「おい。お前、こいつに何かしたのか?」


すると、あたしに聞くことを諦めた魁一が宮崎君にそう尋ねた。
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