隣の席の俺様ヤンキー【完】
「バーカ。何で泣きそうな顔してんだよ」


「だって……あたしのせいだもん」


「俺があれくらいで怪我なんてするか。ナメんなよ」


フッとわずかな笑みを浮かべた魁一。


いつもは鋭い目つきなのに、笑うとほんの少しだけ下がる目尻。


大人っぽい顔つきなのに、笑うとちょっぴり子供っぽくなる顔。


その普段見せない笑顔にトクンっと心臓が音を立てた。
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