隣の席の俺様ヤンキー【完】
「あっ……」
いつもみたいに意地悪をするわけでも、嫌味を言う訳でもなくあたしを心配してくれていたのに。
それなのに、魁一のその気持ちをあたしは……――。
「ご、ごめん!!ちょっとビックリしちゃって……」
弁解したけど、多分あとの祭り。
一瞬驚いたような表情を浮かべた後、魁一の表情はみるみるうちに不機嫌なものになっていった。
「お前さ、そんなに俺が嫌いなのかよ」
「別に嫌いなわけじゃ……」
「俺に触られんのも嫌か?」
「ちがっ……――」
「目を合わせんのも嫌なくらいだし、触られるのなんてもっと嫌だよな?」
何て答えたらいいのか分からずに、言葉に詰まる。
すると、魁一は椅子から勢いよく立ちあがるとあたしの腕をガシッと掴んだ。
いつもみたいに意地悪をするわけでも、嫌味を言う訳でもなくあたしを心配してくれていたのに。
それなのに、魁一のその気持ちをあたしは……――。
「ご、ごめん!!ちょっとビックリしちゃって……」
弁解したけど、多分あとの祭り。
一瞬驚いたような表情を浮かべた後、魁一の表情はみるみるうちに不機嫌なものになっていった。
「お前さ、そんなに俺が嫌いなのかよ」
「別に嫌いなわけじゃ……」
「俺に触られんのも嫌か?」
「ちがっ……――」
「目を合わせんのも嫌なくらいだし、触られるのなんてもっと嫌だよな?」
何て答えたらいいのか分からずに、言葉に詰まる。
すると、魁一は椅子から勢いよく立ちあがるとあたしの腕をガシッと掴んだ。