シークレット・ラブ〜彼氏様は×××!?~
じっと、その人を見つめてみる

サングラスと帽子は邪魔だろうから取った

「(綺麗な顔…、どこか儚いな。)」

何故か悲しそうにも見えるその顔

…帰らなきゃな

今日はいろいろあったな

「帰りますね、お大事に。」

そう、呟いて帰ろうとした

帰るはずだったが…

ガシッと腕を掴まれた

本当に熱があるのかと言いたいけど手は熱くて

「行くな……、」

と弱く微かな声で言われたから振りほどけなかった

帰れなかった
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