[裁きーJUDGEー]
「「死にたくない死にたくない
死にたくない死にたくない
…あぁあああぁぁああぁあ
ああぁぁああぁあああぁぁあ!!」
河原の精神が崩壊した
瞬間であった。
河原はおもむろに両手を伸ばし
たが、案の定両手に針が集中的
に刺さっていった。
…が河原は針などお構い無し。
河原は針まみれの手で鍵を取り
最初に首の拘束を外し、次は
胴体、足と全部外していった。
全部外していったその瞬間、
部屋からブザーがなりカウント
がストップした。
[ほー!残り後十二秒でしたよ!
危なかったですね♪
さぁ、貴方は解放されました!
後は自由にするが良いです。]
河原は放心状態で歩き始めた、
…その時、河原の顔から全身
を無数の針が襲った。
河原の体は針まみれとなり
所々鮮血を噴射し…倒れた。
「河原 敏正、死亡…っと
あはは、動いちゃダメですよー
この部屋の壁には無数の
センサーが張り巡らされて
いるのにー、あひゃひゃ♪
…まぁ、社会的に必要ない
人間に生きる資格なんて、
無いですけどね…。」
青年の眼は一瞬、汚物を
見る様な眼をしていた。
[さて…、次の「裁き」は…
コイツかなぁ…]
青年は一人の女が映った写真
を見ながら、モニターの画面を
切り替えた。
「…さて、裁きを始めよう。」
―[2話]に続く―