[裁きーJUDGEー]
2,北野 幸子
――とある一室――
数十個有るモニターの部屋に
一人の青年がいた。
「…次の[裁き]は…、
この女かなぁー♪」
青年の名前は[白石 雪]、
この[裁き]の司会者である。
「ふふっ…、この女は
あの部屋を見て、どう言う
反応をするのかなぁ…。」
白石はモニターに映されている
倒れた女の姿を凝視していた。
――JUDGE ROOM 02――
部屋の中央に一人
倒れている女が居た。
女は眼が覚め、
辺りを見渡すとそこは真っ暗な
闇の空間が拡がっていた。
女は耳に違和感を覚えた。
女の耳にはヘッドホンらしき
物が付けられており、取ろうと
引っ張ると耳に激痛が走る。
「いった!…、何これ…。
それに…どこよ此処は…。
…?、何か臭いわね。」
女はズボンのポケットから
携帯を取りだし、液晶の
明かりで辺りを照らしてみた。
すると、目の前に何かが
ぶら下がっていた。