ガラスダマ
ご飯もまともに食べていないようなガリガリでボサボサな変なやつを、どうやって必要だと思えるだろう。
あたしよりも落ちてしまっているくせに、まるで説得力のない言葉。
笑いながらまた涙がでた。
高橋も珠も…どうして放っておいてくれないの。
心では否定しながらも、すべてを見透かされていた事に恥ずかしさと虚しさが覆う。
本当は一人でいたいわけじゃない。
それでも一人で生きていけるという根拠のない自信だけはあった。