ガラスダマ


目を輝かせる珠。

珠にはないものを高橋はたくさん持ってる。

でもだからって何を羨ましがってるの。


「珠は珠で良いところたくさん持ってるんだから…」


だから…って、ハッとした時にはもう遅いんだよね。


何とかごまかそうとしたけれど、もうだめだ。

いつもと違う珠の笑顔。

ちょっと恥ずかしくなって顔をしかめながら、その笑顔を眺めた。


「ありがと」


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