† of Human~人の怪異
「委員長」
と、小名木和幸が語りかける。まるで、教室で声をかけるような安易さだった。
「もうやめたら? カッコわりぃぞ、それ以上は」
「ッ、君に、なにが、わかる……僕は、」
「うぜぇ」
いきなり、言葉のラリアットが桜庭を黙らせた。
威圧ではない。
ただ、『事実』が言葉にされただけ。
しかしその、反論、相づちすら許されない響きが、桜庭を、上野をすら、圧した。
普段と、なんら変わらない口調、なんら変わらない物腰ながら、
「いーか委員長、きっぱり言ってやるから、よーく聞け」
臓腑を震わせる声を、小名木和幸は発す。
「お前の本質はなんだ。傲慢だ。俺が決めた。
その傲慢を、じゃあお前はどうしたい? わかるか? お前はお前をどうしたい?
お前がどうあろうが俺には関係ないけど、見ててイライラすんだよ。お前がいったいなんなのかはわかった。わかったから、じゃあ、そのお前はなにすんだよ? 僕は僕はって言ってばっかじゃねぇか。そんなの、その辺のガキと変わんねぇ」
と、小名木和幸が語りかける。まるで、教室で声をかけるような安易さだった。
「もうやめたら? カッコわりぃぞ、それ以上は」
「ッ、君に、なにが、わかる……僕は、」
「うぜぇ」
いきなり、言葉のラリアットが桜庭を黙らせた。
威圧ではない。
ただ、『事実』が言葉にされただけ。
しかしその、反論、相づちすら許されない響きが、桜庭を、上野をすら、圧した。
普段と、なんら変わらない口調、なんら変わらない物腰ながら、
「いーか委員長、きっぱり言ってやるから、よーく聞け」
臓腑を震わせる声を、小名木和幸は発す。
「お前の本質はなんだ。傲慢だ。俺が決めた。
その傲慢を、じゃあお前はどうしたい? わかるか? お前はお前をどうしたい?
お前がどうあろうが俺には関係ないけど、見ててイライラすんだよ。お前がいったいなんなのかはわかった。わかったから、じゃあ、そのお前はなにすんだよ? 僕は僕はって言ってばっかじゃねぇか。そんなの、その辺のガキと変わんねぇ」