地味っ子?奮闘記
それから、話はトントン拍子にすすんで・・・
今日は契約の日
大金が動くのでパパの会社の人についてきてもらい
受付で名前を伝えた
ロビーで座って待っていると
「お待たせしました。サッ行きましょう」
振り返ると、イケメン
木下さん
見とれていた私に、付き添いの社員さんが
「これはこれは、イケメンですね。私本日桜さんの同行者です」
っと、名刺交換
「よければ今からでも、俳優として、スカウトしたいなぁ」
なんて、本気混じりの冗談を言っている
私も、我に戻り促されるまま足を進めた
着いた先は、前回と同じ応接室
ドアの向こうには
「おっ、来たなー」
「なんだ、靖典かー」
「蓮から、くれぐれもよろしくって・・・あいつ、しつこいんだよ!」
苦笑いしながら、魅せられた携帯には
「なにこれ?」
一時間おきの着信と、これでもかってくらい入っているメール
「愛されてますねー」
モー我慢できないとばかりに爆笑する、靖典
苦い顔で見る私
二人の様子に、ついていけない木下さんと、付き添いさん