地味っ子?奮闘記

それから、話はトントン拍子にすすんで・・・

今日は契約の日

大金が動くのでパパの会社の人についてきてもらい

受付で名前を伝えた

ロビーで座って待っていると

「お待たせしました。サッ行きましょう」

振り返ると、イケメン

木下さん

見とれていた私に、付き添いの社員さんが

「これはこれは、イケメンですね。私本日桜さんの同行者です」

っと、名刺交換

「よければ今からでも、俳優として、スカウトしたいなぁ」

なんて、本気混じりの冗談を言っている


私も、我に戻り促されるまま足を進めた


着いた先は、前回と同じ応接室

ドアの向こうには

「おっ、来たなー」

「なんだ、靖典かー」

「蓮から、くれぐれもよろしくって・・・あいつ、しつこいんだよ!」

苦笑いしながら、魅せられた携帯には

「なにこれ?」

一時間おきの着信と、これでもかってくらい入っているメール

「愛されてますねー」

モー我慢できないとばかりに爆笑する、靖典

苦い顔で見る私

二人の様子に、ついていけない木下さんと、付き添いさん
< 122 / 126 >

この作品をシェア

pagetop