地味っ子?奮闘記
「桜?お、俺が・・・わかるのか?」
「うん。家族の中で、一人だけ誕生日を覚えてくれているこーちゃん」
あー私こーちゃん泣かしたんだ
「わかる・・・・のか・・・・」
「泣かないで、こーちゃん」
私はこーちゃんの頬に、手を当てた
月明かりで光る涙を、拭ってあげたい
「笑って・・・・こーちゃん・・・」
「あーあーそうだなぁー嬉しいのに・・・・」
私はニッコリ笑ってみせた
俺は、突然目の前で何が起きているのか分からなかった。
ボーゼンとしながら、二人のやりとりを、見ているしかなかった
少し、会話をしていたこーちゃんが、
「蓮、取り敢えず、今日は遅いし一度帰るよ」
いつものこーちゃんだ
「あーそうだね。さく。お前も寝ろ。俺は、下までこーちゃん
送っていくから・・・・」
「うん、また眠くなってきたんだよねーこーちゃん、おやすみ。
またね」
「あーよく寝ろ。そんで、早く直せ!」
くすくす笑う桜を残し、俺はタクシーで帰るというこーちゃんと
一階のロビーで、待ち時間話をした。
明日、心療内科のDRに見てもらうことと、その結果が出るまで
思い出したことは、ほかの人には内緒にすること
明日は、見舞いもこさせないっとこーちゃんは、断言して帰っていった
急いては事を仕損じるってね