地味っ子?奮闘記
目を覚ました桜は、布団をはねのけ
体育座りをし、膝に頭をうずめて、ガタガタ震えていた
「おい、おい。さく!!!!」
「桜、桜」
二人で呼び続けたが、何の反応もない。
おれは、肩を抱き寄せ、頭を撫でた
「大丈夫だ。大丈夫・・・」
震え続ける桜
尋常じゃないと思い、こーちゃんは部屋を出ていった
この家は、全室防音だ。
叫びつつけても・・・・誰にも聞こえない
ガタガタ震えていた桜が、大人しくなった
髪をかきあげ、見てみると涙を流しながら寝ていた
「蓮!桜は?」
「こーちゃん。泣きながら寝た。」
「そうかー病院には連絡した。けいちゃんが、車出してきてる。
おまえ、そのまま車に桜連れていけ。俺は松葉杖持っていく」
「分かった」
壊れかけた桜を抱き上げ、俺は車に乗った