ハツ彼 は、ハーフな年下さん。(完)
海が、東京に帰ってから


一ヶ月…


一度も、会えないなんて…


電話は、毎日あるけど…



「やっぱり…

会って抱き締められたい…。」



毎日、ため息ばっかり。


バイトも、やる気が出ない。


こんなにも、


海の存在が大きくなっていたんだ。



お母さんが、言った。


「海君の事が、

こんなにも…

好きなんだね。

今までは、面倒って言ってたのに!」


「うん…。」


「私達の事は、

気にしないで…


海君の所に、


行っても良いんだからね。」



寂しそうに言った。



お母さんの味方は、私しか居ない。


お父さんは、何も言えないし…。空気読めなくて、人を傷つける言い方しか出来ない。

兄貴は、自分の事しか考えてないし。


問題のおばあちゃんは、わがままで…

言い方が酷い。


本当に、凄く人を傷つける。



特にお母さん。


心配で、お母さんを置いてはいけない。


「お母さんを置いていけないよ…。」


「本当に、行きたいなら。

なのはの人生なんだか…。」



そんな顔しないでよ。


余計、行きづらくなるよ。











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