†Real feeling†
「悪い、起こしたか?」
俺は汐莉の柔らかな髪を撫でる。
汐莉は頬をほんのりピンク色に染め、ふるふる と首を振る。
「慎也って…セックス、上手よね」
汐莉はクス、と微笑む。
俺は目を丸くし、彼女を見つめた。
いったい、どうしたんだ。
いきなり俺のセックスが上手い、なんて。
「だってあたし…いつも終わった後、失神しちゃ うし。慎也みたいなセックス、初めて」
汐莉はギュッと俺の胸に顔を埋めてきた。
可愛くて仕方ない。
どうすりゃいいんだ……。
「……汐莉、明日暇か?」
俺は彼女を抱き締めながら、そう聞いた。