†Real feeling†
「……悪い。」
グッと強く華奢な体を抱き締める。
俺は一言だけ告げ、彼女から体を離した。
今、確かに汐莉の鼓動は早かった。
体は熱く、小さく震えていた。
「慎也…。あたし……」
小さく、可愛らしい声で俺の名前を呼ぶ汐莉。
「どうした?」
俺は汐莉の髪を優しく撫で、聞き返す。
「もっと……キスして…?」
「汐莉…」
俺を求めてくれる彼女が、愛しくて仕方なく なった。
「ん…、」
俺は汐莉の体を強く抱き締め、唇を奪った。