くもりのち虹、虹を橋を渡るわたしとあなたの物語

そうだ、
わたしの自己紹介をしておこう。

わたしの名前は中条リリコ、もちろんこれはペンネーム。

この年のわたしは16歳、受験勉強から逃れた高校一年の秋。部活は中学までバレーボールをやっていたけど、高校に入った時に辞めちゃった。

練習を見学したけど厳しそうだったし、何より高校生の頃、わたしの身長は153センチしかなかった。

今も158センチだから大して変わらないけれど、この頃のわたしには、バレーをやるには致命的な身長だと思ったからだ。

帰宅部、彼氏なし、家に帰っても特にすることもなく、学校帰り、たまに友達とマックでお喋りをするという不毛な毎日を過ごしていて、何か良さそうなアルバイトはないかと、時折、マックに置いてある無料の求人誌を手に取ったりもするが、高校生で、それなりに時給が高いと大変そうな仕事だったりするので、おいそれとは手が出せないのが実状だ。

友達にも、あんたにバイトは無理無理と軽くあしらわれる。全く失礼な、と思う。だって、友達はわたしが働いている姿を見たことがないのだから。

友達が知っているわたしと言ったら、よく遅刻をして、しょっちゅう忘れ物をするドジな姿だけなのだ。わたしだってお金を貰うとなれば、ちゃんと仕事をするに違いないのだ。

たぶん、、、


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