Crazy
偶然と必然
ちょっとの好奇心
いつものように閑静な住宅街を一人静かに歩く。
街灯は上ばかりを照らしすぎていて、周りは360度真っ暗闇。
別に怖くなんかない。逆にお化け屋敷とか、そういうのが大好きなあたしとしてはこの暗闇が楽しいくらい。
なにかが出てくるわけでもないのに、一人で勝手にドキドキして。あたしって結構痛い子だ。
ケータイの時計はそろそろ11時を指そうとしている。
のそのそとゆっくり帰ろうとした時に、その声は耳に届いた。
「ーーっ!うぉぉ……!」
…なに、今の。