Crazy


「ナオちゃんのことさ、探してたんだよね」


まさかマナトの闇討ち現場に一緒にいるとはねー、なんて言って笑っているキョウ。


探してたって…


「なんで?あたし、暴走族を敵に回すようなことした?」


馬鹿なあたしでもフェニックスを敵に回すようなことはしないと思う。喧嘩してるほどあたしは暇じゃない。

…いや、暇だけど!
フェニックスに喧嘩売るほど肝は座ってない。


「違うよ。僕らが訳あって探してただけだから」

ユウトが焦りながら言う。


「理由はまだ言えないけどねー!」

キョウはマナトが入っていったドアを見ながら、お腹を抱えて笑ってる。


なにがそんなに面白いのか、わからない。


呆れて周りを見回すと、リクとルイが何時の間にか喧嘩を始めてた。


ソウはパソコンを目にも留まらぬ速さでタイピングしてる。


そいつらを横目に、あたしはユウトからいろいろな話しを聞くことにした。



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