高校生恋愛*~初めての気持ち~
「また。………助けてくれたの?」


「……ぁぁ。なんか、さっき昇降口にいる晴笑、教室で見たんだけど……泣いてたと思って。」


「!!!!泣いてた?」

「あ。違ったらわるかった。でも、ほっとけねぇんだよ。」



翼は、なんで助けてくれるの?なんで、こんなに私のために汗を流して走ってきてくれたの?なんで、こんなに息をきらしながら、来てくれたの?そして、なんで…なんで……こんな優しい顔で笑うの?



「私……。」


「ったく。一人で抱え込むなっつったろ?無理すんな」


「~~~ふぇ。ぅっぁぁ。」


「おい!こらっ!!!泣くな!まじで。俺、不審者だと思われる」



「~~だってぇ。」


「怖かったな。晴笑。ちゃんと「いやだ」っていえたじゃん。それだけで成長したんだよ」


「私が?」


「おう。」



「えへへ。」



翼。翼は私の流れ星です。



もう。貴方には叶いません。




< 102 / 201 >

この作品をシェア

pagetop