高校生恋愛*~初めての気持ち~
そう翼が言いかけたとき「ガタン!!」と何かがぶつかった音が聞こえた。


「ったぁぁぁぁ~。あ。晴笑。大丈夫だったか?」

「正樹!!」


正樹の顔見るの何日ぶりかな?なんか、遠距離恋愛してて、久々に会った気分。正樹。心配してくれたんだ。そう思ったらなんか嬉しかった。


「倒れたんだって?大丈夫だった?」


「うん。大丈夫だよ。ありがとう」


正樹は、私の頬を優しく撫でてくれた。


「えへへ。」


正樹の香り。また変わった?いつもと正樹のにおい、違う?……でも、そんなの香水かなにか、変えたんだろう。そう思った。


「おい。正樹」


翼は、正樹の顔をギロッとにらんで、何か言おうとした。やばい!喧嘩になりそうじゃない?



「~~っちょっとまって!」


「何だよ。」


「ここは保健室だよ?大きい声出しちゃ駄目!!!」


「そうだよ。翼。何怒ってんの?」


「はあ?おまえも、隠してる事あんだろ?言えよ。」


翼は、何か本気でキレてるらしく、私の言うことを聞いてくれない。


「え?何言ってるの?翼。別に俺は、隠してる事なんて……。」


「とぼけんな!」


あのー。えっとー。この状況。どうすれば?


「あのー。二人ともーー。」


「静かにしなよ」


ガラっとまた、勢いよくドアがあいた。


「圭太。」


「ここで、その話をするのは、駄目だよ。まずは、二人で話してきなよ。」



圭太はそう言って、二人を保健室から出した。


「おまえ、その事知ってんの?」


翼は、不思議そうに聞いた。



「うん。まあ。知ってる。噂になってるからね。あとで、晴笑にも言うよ」



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