高校生恋愛*~初めての気持ち~
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ドン!!ドン!!ドーーーーン!!


「えー。いよいよ、始まりました。「大」運動会。えー。これから。開催したいと思います。」


教頭先生の、裏返った声で、運動会が始まった。みんなの歓声は、今日のやる気を感じさせた。


赤。白。青。それぞれの軍の団長がみんなをリードし、その団長の指示にみんなはさわやかな返事を返す。とても気持ちがいいほどに、みんなまとまっていた。



「うわー。秋晴れ。いい天気!ほら!雲ひとつもないよ。快晴だねー。」


「そーだな。」


「ちょっと!翼!何死んだ顔してんの!ほら!赤軍勝つよーー!!おー!」


「うぃ。」



「だああああああああああ!なんなの?そのテンション!じじいか!おまえはぁぁあ!」


「ま。じじいでもなんでもいいけどさ……」


もお。せっかくの運動会なんだから、楽しくしたいのに。翼は元気がない。


「あ!最初の種目!男子全員リレーだって!ほら!翼もでしょ。」


「ええ?はやくね?もう?」


「うん。頑張ってよ!もし、一位だったらー。」


「一位だったら?」


「なんでもいうこと聞きます!」



「お。まじで?」


「もっちろん!」


「っしゃ。やってやろーじゃねーか!」


おお!やっと翼もいつものテンションになってきた!よし!この調子!



「勝ちたかったー!勝ちたかったー!勝ちたかったー!yes!青軍ー!」


「うわ!アイドルの替え歌じゃん!ってか男子アイドルのコスプレしてるし!」


「あれ。応援団だよねー。やるねぇ。青軍!」


近くにいた先輩は青軍の話をしていた。



「赤優勝すっぞー!!!」



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