高校生恋愛*~初めての気持ち~
「ああああああああああああああああ!っくっそ!まじであそこ、ぬかせた!あー。くやしい。」


あ。翼だ。翼は、せっかく固めてきた、髪型がぐちゃぐちゃになるまで走ってくれた。


「あ。翼……おつかれ。」

「ああー。なんでもしてやるって晴笑にいわれたのに。二位だった。」


そのくやしそうな翼の顔……胸がきゅぅぅぅって苦しくなる。



「……かっこよかったよ。」


「あはは。サンキュ」


翼は、そういうと、男子の陣地に行った。


「つーーばさっ!」


「舞。」


そのとき、舞ちゃんが、赤軍の陣地に来た。ああ。そうか。舞ちゃんと翼、付き合ってたんだっけ。



「すっごかったね!ほれなおしたぁ!」

「あー。まじ死ぬわー。」


二人、すっごく絵になるし、仲いいよね。うらやましい。



「えー。次はー。女子の騎馬戦でーす!女子!女を捨てて、燃えろぉぉぉぉぉぉ!!!」



あのー。教頭。よっぱらってます?それとも、その輝いた頭が太陽に当たって、光合成しちゃってます?


いつもの教頭のテンションじゃないぞ!これは異常だ!!


「晴笑!頑張れよ。」


「うん。ありがと。翼。」


騎馬戦。私は上に乗るほうだ。本当に。女なんか捨ててやる!!




私は、髪の毛を上で結び、ポニーテールにした。



気合十分



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