高校生恋愛*~初めての気持ち~
『これは……恋?ああ。そうか。私、恋してたんだ。』


ぺらぺらと、漫画を読んでみても、恋ってわかる瞬間はどれも同じ。


「キュンキュンする」とか「あの人を目で追ってしまう」とかそんな事ばかり。ってどれも、今の私とかぶってるじゃん!!!



「恋…しちゃったのかも。」


あの笑顔。私に向けられたら、完璧にドキドキしちゃうな。それにしても、この前の体育でのサッカー。自分が転んでも、必死にボールを取られないようにする姿。がむしゃらに走る姿、目から離れない。



初めて思ったこの感覚「この人と付き合いたいな。」って思った。この人なら、上手くやっていける。そう確信した。



これが、恋なんだな。



「プルルルルルルルルルル」


私は、正樹に電話した。告白のことで電話をした。メールより重いが伝わると思ったから。



「プッ」


あ!でた?



「……ガチャ。……はい?」


ああ。また、胸が締め付けられた感じ。心臓もたなそう。



「ああ!あの!正樹…君?」


「ははっ・・・・正樹でいいよ。」



「うん!正樹?あの。告白の件で。。」


「うん、どう?」


「えっと……よ・・・よろしくお願いします!!」




はぁ…はぁ…息が切れる。きっと私顔真っ赤だ。



「ぶっははははは!面白いね。晴笑。よろしく。ありがとう」


電話ごしだったけど、きっと正樹今わらったよね。その笑顔はきっと私に向けられた物だよね。



幸せ。うん。今ぜーーーったい、幸せ。




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