高校生恋愛*~初めての気持ち~
「うん。完全に丸見えー。」

翼は、ズボンにつっこんでいた手をだして、はあっと息を吹きかけた。廊下は思っていたよりも寒い。

「うわっ!かなり恥ずかしい。」


私ってこんなわかりやすい奴だっけ?いやいや。

翼ってまさかエスパー?いやいや。怖すぎるって。


「あ。晴笑。」



なにかを思い出したかのように、翼は私の方をみた。


「何?」


「俺に惚れんなよ?」

にっと自信満々に、得意げに翼は笑って私を見ている。

「・・・・・・・。」

ゴオオオオオオオオオオ。。何か私の心の中で燃えるような感情がわきあがった。

惚れんなよ?惚れんなよ?ホレンナヨ?



はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?????

その感情はまるで火山の噴火のように激しく破裂した。


「惚れないから!!!約束してやる!惚れるわけがない。」


「おお。上等だ。ま、ぜってぇー。おまえ俺に惚れるだろうね」


「惚れないし!死んでも惚れない」


翼、惚れさせるとか、惚れんなよとか、意味わかんない。っていうか、翼の心全然わかんないんですけどお?



「だって、翼には舞ちゃんがいるでしょ?」


そういったとき、翼は何も言い返してこなくなった。そして、私の方を見ないでまた、ずぼんに手をつっこんだ。



「うん。俺には舞がいるから。晴笑が俺を好きになっても意味ないよ」


「うん。そうだね―――――――……って。。。はァァァァぁあ???」


だぁかぁらぁ~~好きじゃないっつーーーのぉぉぉぉ!!!






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