高校生恋愛*~初めての気持ち~
翼は、弱っている人がいるとほっとけない。
それは、どんなにクラスの中の嫌われ者でも、気持ち悪い人でも変わらない。
当たり前の表情で、ちがう話にもっていって弱ってる人をかばってくれる。
翼は、そんな性格だから《嘘をついている》だなんて、思ってしまうのかもしれない。
「翼は……今、何を思ってるの?」
私はただ、あの日のように、草原にごろんと寝転がって空を見上げるしかなかった。まだ、空は明るく、雪は徐々に解け始めている。草原には、あまり雪が積もっていなかったので、寝転がる事ができたのだ。
でも、もうあの日とは違う。隣に、翼はもういない。
あんなに近くにいたのに、話しかけてくれたのに、なんで私は翼に想いを伝える事ができなかったのだろう。
今ならはっきりといえるのに。
私はずっと後回しにして、結局大事な事、何一ついえないない。
正樹と付き合っていたときだって、
すごくすーっごく好きなのに、
いつも好きだよと先に言ってくれるのは正樹だった。
私はいつも、正直な気持ちを言葉に表せない。
そんな自分が嫌いだった。
それは、どんなにクラスの中の嫌われ者でも、気持ち悪い人でも変わらない。
当たり前の表情で、ちがう話にもっていって弱ってる人をかばってくれる。
翼は、そんな性格だから《嘘をついている》だなんて、思ってしまうのかもしれない。
「翼は……今、何を思ってるの?」
私はただ、あの日のように、草原にごろんと寝転がって空を見上げるしかなかった。まだ、空は明るく、雪は徐々に解け始めている。草原には、あまり雪が積もっていなかったので、寝転がる事ができたのだ。
でも、もうあの日とは違う。隣に、翼はもういない。
あんなに近くにいたのに、話しかけてくれたのに、なんで私は翼に想いを伝える事ができなかったのだろう。
今ならはっきりといえるのに。
私はずっと後回しにして、結局大事な事、何一ついえないない。
正樹と付き合っていたときだって、
すごくすーっごく好きなのに、
いつも好きだよと先に言ってくれるのは正樹だった。
私はいつも、正直な気持ちを言葉に表せない。
そんな自分が嫌いだった。