高校生恋愛*~初めての気持ち~
「ならなんで、こんなに焦ってんだよ?顔真っ赤。」



「う……うるさぁぁぁい!!!」


「んー。またやってあげようか?キス。」

「ば!馬鹿でしょ!私には彼氏が……。」


「でも、彼氏も別の女と話してる。俺に甘えていいんだぜ?」


「……あ、あ、甘えるもんかぁぁぁぁ!!!」


「あっそー。いつでも、言えよ。不安なとき。」


「……!」


何よ。何ょ何よ。何でそんな急に優しくなるわけ?不安なときは、正樹に言うもん。あんたと正樹は違うもん。全然違うもん。



だんだん、橋場翼のにおいが好きになっていくのがわかる。正樹と、比べてしまう。駄目だ。うん。私が好きなのは、正樹だけなんだから。



「あ。晴笑じゃん。遅かったな。」


「正樹……ごめん!遅刻して。」

「いいよいいよ。」



舞ちゃんと何話してたの?って言おうとした。でも、いえなかった。


この関係を崩したくなかったから。


「んじゃ。昼はまたベランダな。」


「うん。」


「じゃ。」


正樹は、最近髪をきったばかりで、スポーツ選手のような、さっぱりした髪型になった。


背だって、私の理想の175センチ以上あるし。優しいし、面白いし。


「橋場翼が邪魔するの。私の人生を。」


あいつの顔なんか見たくない。みてしまったら、私の方位磁石が狂う。狂ってくるって、変な方向に進んでしまう。


「もう、会わない。」


橋場翼とは、もう会わない。同じクラスで、見かけても、話さない。



私には、正樹がいる、


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