高校生恋愛*~初めての気持ち~
気づいたら、私の頬に一筋の涙が通っていた。

「あれ…やだな。…私、……泣いてる?」


あははっなんて笑い飛ばしても、涙は止まらない。


恥ずかしい。なんで舞ちゃんの前で…?


「晴笑ちゃん。最後にひとつ、お願い」


舞ちゃんは、そういって私にハンカチを差し出してくれた。それは綺麗な空の色をした、いい香りのするハンカチだった。



「うん。」


お願いって……?なんだろう。



嫌な予感がして私は瞬間的に目を閉じた。今見えるすべてのものを遮断したかった。



聞きたくない。聞きたくない。聞きたくない。でも、聞かなければならない現実。



「…します。」


舞ちゃんはそう、何かをいうと泣いた。


「え?きこえない。」


「…いします。」


「え?」



舞ちゃんは泣き崩れながらも必死に何かを言っていた。もう少しで聞き取れそうだけど、あと少しの所で聞こえない。



「翼を……よろしくお願いします。」











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