高校生恋愛*~初めての気持ち~
「正樹ー!」


ベランダで、待ってた私は、正樹の姿を見つけ、大きく手を振った。


「ごめん!ちょっと友達と話してて。」


トモダチ。誰だろう。私はそういう言葉に少し敏感になってしまった。


「今日の弁当は何?」

私達はいつものベランダで昼食を食べる。が、今日はかなりの強風で髪の毛が私の顔にかかってうっとおしい。

「んーと、今日はカレー!!!」

正樹は子供のようににこにことほほえみ、私にカレー弁当を堂々と見せつけた。

「弁当にカレー?初めてみた。」

ぽかんとしてる私にまた正樹はにこにこと話を続ける。

「でしょー?このまえテレビでやってたんだよねー。」

そう正樹は自慢げに笑い
「うまそー。」

と私は唾をのみこみ正樹をみた。

「正樹、カレーのほかに、また、購買パン?」

正樹はかなりの大食いだ。いつも、購買パンは欠かさず持ってる。


「おう。それがさー。イチゴマーガリンパンってのが新発売してさ。」

い、、イチゴマーガリンパン!!!!!!私はその言葉に目を輝かせた。

「えー!イチゴマーガリン?うまそー?」


そのイチゴとマーガリンというものすごく豪華な組み合わせにおなかがなった

「だろ?でもこのパンめっちゃカロリー高いんだよな」

正樹はそういってまた、私をからかう。いかにも「太るぞ」なんていわれてるみたいではらたつぅー!!!

「うわー」


正樹は相変わらず元気だ。にこにこしていて、舞ちゃんの事うまく忘れられそうな気になる。やっぱり私正樹が好きだよ。

そんな楽しい話をしていると……


「正樹♪」


高い声…きゃぴきゃぴしたしゃべり方。うん。一発で分かったよ


だれかがベランダのドアを勢いよくあけてこっちにやってくる。


そこに立っていたのはー……



「舞。」

正樹は小さな声でそう言った
舞ちゃん?何でここにいるの?っていうかせっかくのランチタイム邪魔しないで?



ー……嫌だよ?なんで来るの?


正樹とは違うクラスだし、この昼食っていう短い時間を私は大事にしてるっていうのに!(泣)



「正樹、昨日はありがとう。ノート。はい。」


そういって舞ちゃんは「正樹」と名前がかいてあるノートを正樹の渡した。たぶん正樹が舞ちゃんに正樹のノートを貸したんだ。


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