高校生恋愛*~初めての気持ち~
No.4
「晴笑ー。」
そう言ってくれる君の声は、太陽のように温かくて
「なにしてんだよ」
って、すねたみたいに口を尖らせて目を細める君の顔は、可愛くて
「ばぁーか」
って、小さい八重歯を見せながら、くしゃっと笑う君の顔は、かっこよくて
本当に、私の心の花を咲かせてくれた、大きな大きな太陽です。
いつも、当たり前のように。学校に来れば、君がいて、君が当たり前のように私に話しかけてくれた。
しょうもない話だって、馬鹿げた話だって
当たり前だった。
君が笑った顔。怒った顔。
泣いた顔。悔しそうな顔。
はじめてみた……照れてる君の顔も、大好きだ。
でも、その表情は、いつしか「普通」になってしまって、
君のいる存在のありがたさを失いかけてしまっていた。
君はいつも、私の傍にいる。
なんていって、
君が他の人にとられてしまった時、私の心の太陽は消え、心の花は枯れた。
いくら必死に水を与えたって、肥料を入れたって
太陽がないと花は元のようには育ってくれない。