高校生恋愛*~初めての気持ち~
そんなとき、誰かが息を切らして走ってくる姿が見えた。うちの家の近所には健康のため近所のおじさんやおばさんがジョギングやランニングを夕方晩飯前にやってる人はいるがさすがに10時すぎくらいにジョギングやランニングをやってる人なんて見たことも聞いた事もない。
まさか、学校の先生……?翼がバイクに乗ってるっていう事がばれたら退学かもしれない。私は翼にヘルメットをきつく被らせ、二人とも下を見たまま固まっていた。
だんだん近づく荒い息。
はぁはぁ…という声だけでは誰なのかはわからないが、結構高めの声だった。
外灯に照らされたその人の姿は、ぶかぶかの健康サンダルにショーパン。上はシャツでボタンはところどころ開いている。
はっきり言ってだらしない。
でも、そんなに急いでなにをするんだというくらい焦っているようすだった。
顔はよく見えないけど、赤いキャップをかぶっている。
そのとき
「あ!」
と翼は声を出した。
「知ってる人?」
「知ってるも何も―・・・」
そう翼は言いかけると、その走ってくる人は、私達の前で足を止めた。まだ息は上がっていて、ショーパンのポケットに入っていたハンカチで顔の汗をふいていた。
「翼・・・」
その声は、やっぱりちょっと高かった。
まさか、学校の先生……?翼がバイクに乗ってるっていう事がばれたら退学かもしれない。私は翼にヘルメットをきつく被らせ、二人とも下を見たまま固まっていた。
だんだん近づく荒い息。
はぁはぁ…という声だけでは誰なのかはわからないが、結構高めの声だった。
外灯に照らされたその人の姿は、ぶかぶかの健康サンダルにショーパン。上はシャツでボタンはところどころ開いている。
はっきり言ってだらしない。
でも、そんなに急いでなにをするんだというくらい焦っているようすだった。
顔はよく見えないけど、赤いキャップをかぶっている。
そのとき
「あ!」
と翼は声を出した。
「知ってる人?」
「知ってるも何も―・・・」
そう翼は言いかけると、その走ってくる人は、私達の前で足を止めた。まだ息は上がっていて、ショーパンのポケットに入っていたハンカチで顔の汗をふいていた。
「翼・・・」
その声は、やっぱりちょっと高かった。