高校生恋愛*~初めての気持ち~
「応援って」

何言ってるの?舞ちゃんと正樹を応援?っていうか私が正樹と付き合ってるって知ってんのか?

「正樹と舞が付き合うように仕組め」

「は?やだよ!!なんでわたしが…」

私は必死に首をふった。ふりまくったので首が痛い。

「俺様の命令だ」

「俺様って……同い年でしょ!!」

「いや、俺4月生まれだし?」


そーいう問題かよ!でも、四月って…

「私だって4月だよ」

そう。私だって四月うまれだもん!!


「はあ?まじかよ。何日!?」

「28日……」

そのとき翼の表情は一瞬日の出のように明るくなった。

「……同じ」

え、え、ええええええええええええ????

「嘘!!私しかこの日誕生日の人いないと思った!!」

4月28日に翼も生まれたの?しかも同い年だから、全部同じ!

「そりゃいるだろ。一人くらい」

え、でも、私の周りにはいなかった。みんな誰か一人とは誕生日同じで、それがきっかけで仲良くなっていた。でも、私には同じ誕生日の仲間がいなかった。でも、こんな近くに、いたとは!

嬉しすぎて言葉が出ない。

「うん。んじゃあ第一号だ♪同い年の同じ誕生日の人」

初めてできた、誕生日同盟!私は子供のように無邪気に笑った。




「だな」


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