高校生恋愛*~初めての気持ち~
「あれ?晴笑、今日なんかいつもより髪の毛さらさらじゃない?」


「ああー……。気づいた?」


正樹は私の胸まである髪の毛を触りながら、言った。私の髪の毛は、中学時代、ソフトテニス部だったから、日光で焼けて茶色っぽい。もともと、お父さんの髪の毛の地毛が茶色かったから、私も生まれたときから、髪の毛は茶色かった。そして、お母さんはものすごいストレートヘアで、みんなに「縮毛とかしてないのー?」とよく聞かれるらしい。でもお母さんは全然髪には手つけてなくて、アイロンもしたことがないらしい。


そんな両親から生まれた私は、運良く二人の髪質をたして2で割ったくらいの髪になった。だから、アイロンはしなくてもいいけど、やっぱりしないと落ち着かない。今日は内巻きにしてみたんだけど……。やばい、とれてきちゃった。



「ねぇー。正樹は何聞いてるのー?」


私は、甘え声で正樹のサンリオのイヤホンをぐいぐいと引っ張ってみた。正樹は、片耳からイヤホンを取りはずし、「ほら!」とだけいうと私の耳にはめてくれた。



「うあー。いい曲!」


だろ?と正樹は照れたように、頭をぽりぽりとかいて、苦笑いした。そんな正樹も可愛くて大好きだ。




「あ!予鈴!」


イヤホンの入れてない耳で、校舎から聞き覚えのあるメロディーが聞こえたかと思うと、私達は、「遅刻だ」という事を理解した。


「あ~~~!遅刻しちゃったよー!」


「このまま、サボっちゃおっか~。」


高校生になって、楽しいことばっかりで最高だった。正樹は高校に入ってから知り合って一ヶ月しかたってなかったが付き合うことになった。



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