高校生恋愛*~初めての気持ち~
ばっちーーーーーん


「……ってぇぇ!!!」


うわ!反射的に……私平手してる。


「ご…ごめん!今手当てする!」


私は、翼の頬を撫でた。熱くなってる。私の平手の威力にびっくりした。こんなに私、力あったんだ。我ながら……怖い。。。やっぱ、私って怪力?


「んー。んじゃ翼、水ちょうだい。冷やすから。あ、あとタオルもー……きゃっ!!」


温かくてやわらかい感触が私の唇に広がる。


「つ…ばさぁ」

不意打ち。不意打ち。いきなりキスすんな馬鹿。反則。そーゆーの反則。ちゃんと心の準備しないと。

「もっとしてやろうか?」


駄目だぁー。なんでだろ。翼のキス嫌じゃない。むしろ……

「……!!」


「お。でも、もうやんねーよ。平手うけるから(笑)」


「そっか。」



「ん。またキス、してほしかった?」

ば、何言ってんだよ!ないない!

「ち……ちがうもん!!!」




……違うのかな?なんか、全然嫌じゃなかった。好きじゃない人とのキスは気持ち悪いって聞いた事あるけど、翼とは…嫌じゃなかった。


――――――――――なんでだろう。








「ほんっと、ゴメンね。なんかつい手がでちゃった…っていうか。」


「大丈夫だから。」


「……うん。」



「ねえ。」
そういって私は翼に問う。

「何?」


「翼って、彼女いるんだよね?」


「ん?」


「なのに、なんで私と付き合うなんていうの?」


そうだよ。なんでお互い彼女も彼氏もいるのに、付き合うの?仮なんていって一ヶ月だけなんておかしいよ。



「知りたい?」







< 34 / 201 >

この作品をシェア

pagetop