高校生恋愛*~初めての気持ち~
「ったく。遅い!おいてくぞ?」


『おいてく』なんていって、ちょっとゆっくり歩いてくれる。


『なんかのむか?』なんて言ってぜったい私の好きな紅茶を持ってきてくれる。



やっと翼の本当の性格が分かったような気がする。


本当はとっても優しい人。



「あのぉー。翼?」


「あ。この店晴笑、似合いそうじゃん?」


「え?ああ!可愛い!!!!」


原宿の中のなんていう店かは分からなかったけど、とにかくかわいかった。

私は翼の後に続いて店に入った。

「これとか、可愛い。」


「んー。乙女って感じだな。」


「私だって乙女ですー!」


「あれ?そうだっけー?」


「そうだもん!!!」

相変わらずな会話。いっつもお互いをからかいあう言葉しかかけてない。

「でもさぁー。」


「ん?」


「こっちのほうが、晴笑らしいよ。」


そういって取り出したのは、リングだった。


ちいさなクローバーが可愛い。


クローバーの葉一枚一枚に宝石がキラキラ入っていて、可愛かった。


「うっわ。可愛い!!!いいなぁー。」


「うん。値段はそこそこ。」


「あー。って高いじゃん!!!」


「お金ためてかえよー。」


「貯まんないんだよー。」


また、ぎゃはははと二人は笑った。
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