高校生恋愛*~初めての気持ち~
「あれ……でも、なんか視線…感じない?」


「そうか?気のせいだよ。」


なんか……見られてる感じ。誰だろ……っていうか気のせい?


ぞわぞわと心臓が動きそうな中、私は正樹の後ろに隠れた。


「き~み~た~ち~~~~~?????」


「ひゃあっ!!」


私の背後からそう聞こえて、ブルっと鳥肌が立つのがわかった。
私の背後にいたのは~~~~~………



「先生!!!!」


そこにいたのは、生活指導の先生だった。髪の毛はつんつんのスポーツがりで、ちょっと眉毛は太め。目は細いんだけど、輪郭はしゅっとしててー……ってそんな事はおいといて、


「君たち、学校をサボろうなんていい度胸じゃねーかぁぁぁあ?」


ハッハッハッハッハと大きな口をあけて笑っているが目は……ぅぅ。笑ってない。



「ひぇっ!ごめんなさい!!!」


私は、精一杯のおおきな声で謝った。この先生なんか怖い!!っていうかいつからそこにいたんですかぁぁぁぁぁぁあ?????



「すいません。次からはちゃんと学校にいきます。」



正樹はそういって、先生に向かって謝った。先生はそれで納得したのか。私たちを「早く学校に行け」といって開放させてくれた。



「………ありがとう」


私は、ちょっとうつむきながら、小声で正樹に言った。すると正樹は私の頭をくしゃっと撫でて


「よかったな」


と笑顔で答えた。



< 4 / 201 >

この作品をシェア

pagetop