高校生恋愛*~初めての気持ち~
「ねえ!晴笑!知ってる?正樹と舞付き合ってるらしい!」


「ふーん。」


最近、そんなうわさが私の周りで群がってる。


そんなわけないじゃん。そう思ってた。



「んで。嫌じゃないの?自分の彼氏が他の子といちゃいちゃしてんだよ?」


「もー、うちだったら、憎んじゃうよ!」


「だよねー。まじむかつくって言ってやりたいわぁ。ね!晴笑!」


「うん……。」


「まあ。私が言っとくよ!正樹に!「自分の彼女大切にしろ」ってさ。」



「あ……うん。」



“一ヶ月だけ別れてる”なんて……言えるわけない。


一ヶ月だけなんて、なんで翼はそんな事言ったの?



そっと指を撫でた。そこには、この前翼にもらったクローバーのリングがキラキラと輝いていた。



「私も……なんか、お返ししなきゃね。」



小声で言った。リングに話しかけてるみたいに。



「晴笑ー。腹減った。」


「もー。翼、購買で買ってきてよ!」


「金不足。金欠。金欠ーー!」


「全く。」



そういいながら、毎日翼に食べさせる弁当のメニューを作るのが楽しみになってきた。


「ほら!」


「おお。なんだこれ。」


「ふふふ。わからないでしょ!」




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