高校生恋愛*~初めての気持ち~
“放課後、教室で待ってろ”


なーんて言われて、想像しない女子はいないだろう。


「放課後の教室……うむ。危なすぎる。そりゃ危険だ。」



あんな変態男!!何しだすかわかんない!


「慎重に行かないと!」


私は、ふーっとドアの前で深呼吸した。そして、勢いよくドアを開けた。



「翼!!」


「あー。来たか。一分オーバー。」


「いいじゃん!!!一分くらい~!」


「まあ、今日は許す。んで、さっそく。」


「っちょ!まったぁぁぁぁ!!私はそういう……あの。その……キスとかは、えっとぉ…したくないっていうか…あの……悪いんだけど~。」


「何いってんの?」


「え?」


「俺はー。晴笑に教科書見せてもらおうとー。」


「ええええ!まじで?なんだ、私てっきり……」


「てっきり?」


「えっと………その。」


「うあー。晴笑の変態~。」


「へっ!!!何がだぁぁぁぁ!!!」


「期待すんなよ。俺、期待されても困るしー。」


「別に!!き……期待なんて!!」


「顔。赤いよ?」


「うああああああああ!!!もうやだ!やだああ!」


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