高校生恋愛*~初めての気持ち~
「ふ…っはははは」
彼は私の言葉を聞いて笑った。
「なんで……笑ってんのよ」
「よかった…。言ってくれて。ありがとな」
〝ありがとう〟
なんで…。あなたを傷つけたのに。
「言われてその人は成長すんだよ。だから、友達はなんでも言い合えるなかじゃねーと。喧嘩するほどなかがいい。っていうだろ?」
「成長…する。」
「おう。」
この人は……神様なのだろうか
ぶっきらぼうだけど優しい。
なんなんだろう。
すごいよ……。この人。
「名前なんて言うの?」
「ん」
そして彼はこう名乗った。
「「橋場翼」」
そうか橋場君かあ。覚えとこう。
それがあいつと私の本当の出会い
あれから一年……。
私と翼は一年前のあの後、席替えをしてあまり話さなくなった。
そしてこの出会いはわたしの心の奥の奥にしまいこまれた。
あのとき抱いた感情を隠すために……。だれにも見つからないようにそっと…。抱き締めて。
でも二年生に進級してまた翼と関わってしまった今…………もうこの記憶を隠すことはできない。
もう、この運命は変えられない