高校生恋愛*~初めての気持ち~
「ほーら。病人はちゃんと座ってろ。」


「はぁい。」


ぁぁ。これ以上熱上がったら…確実に死ぬ。

「ゴホン!ゴホン」


っていうか、私の部屋着と、このボサボサの髪、今すぐなんとかしたい。




「晴笑。できた。」


「え?」


「俺様手作りのシチュー」

「うっわああ」

「これ食えば、ちょっとはよくなるっしょ!」


「うん!っていうか翼料理得意なの?」


「おう。」


「んじゃあ、いつもお昼自分で弁当作ってくればいいのに!」


「ん。晴笑のがいい。」



ドキン!


「そんな…こと……」

「晴笑。」


「な…に?」

「はやく笑顔になれよ。」

ドキンドキン・・・


「そんなの……はやくって……」

「泣いたら反則。」


「ふぇ。ぅぅ。泣くななんて……無理!」


「んじゃあ。この涙、嬉し涙?悲し涙?」


「んん。嬉しいやつ。」


「んじゃ。泣いていいよ。俺の前だけで泣け。俺が全部受け止める。」


「全部?」

「ああ。いっただろ?どんな事でも俺に言えって。」


「つば……」


「友達としてな。」


「……うん。トモダチとして……ね。」
      ・・・・






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