高校生恋愛*~初めての気持ち~
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正樹side

その時、ちょうど同じ時間。


正樹は学校の購買でパンを買っていた。



「腹へったな。」


いつもは二つしか買わないパンを今日は、4個買った。



購買のおばちゃんは今日はマスクをつけていた。いつもつけてないから驚く。風邪だろうか?



そういえば、晴笑も風邪ひいたらしいな。友達がそういってた。



大丈夫かな?お見舞い行った方がいいのか?



でも、行かなくてもいいだろうな。俺、宿題おわってないし。時間ないし。



ウイーン。


購買の自動ドアが音を立てて開いた。誰かが入ってくる。



うっわ。可愛い。だれだろ……って。。。。



「舞?」



「ああ。正樹!パン買ったの?」


「ああ。うん。」


舞は、なんだか、最近俺と仲いい。どういうわけか、話していて楽しいのだ。


「お昼、一緒に食べない?」


「いいよ。」


その甘い口元には、いつも負けてしまう。一ヶ月前だってそうだった。



甘い口元に……負けてしまった。



晴笑には、いえないけど、キス……された。




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